美術館建設について



 私は最近良く、東京や、大阪、京都、そして九州の一番大きな都市である、福
岡市等に行く機会が多く、これらの年と比べて一番感じることは、近代文明間発
達は、都市部と地方の生活レベルの解消に大きく貢献していますが、都市は交
通の便もさることながら、芸術や、文化の面で地方とは比べ物にならぬほど、恵
まれているということです。
これらの大都会では、いつ行ってもいたるところで色々な催し物が開催されてお
り、色々なものを選別して見ることが出来ます。
たとえば、日展等の展示会を見に行こうと思え
ば、私の住んでいる村からは、一番近くても福
岡市まで、行かなければなりません。一昨年大
分市にも巡回で日展がやってきましたが、何
と、28年ぶりとのこと。まして、九州の地の果て
のようなこんな小さな村では、めったと、絵の展
示会に触れる機会は無く、これら芸術・文化の
面においては、近代科学文明が発達した今日
の社会環境にあっても、旧態以前のままの状
況となっています。
 日本全国津々浦々そうであるように、本村もその例外ではなく、少子・高齢化からくる過疎により、村の元気は段々失われてきており、最近国の指導による広域市町村合併が進められ、これまでなじみ親しんできた、米水津(よのうづ)という村の名前も3月3日で消えてしまいました。
このような状況の中、「ますます廃れ行く地域を個人で役に立つことは出来ないか」
と考え出したのが『美術館構想』で、私が長年収集してきた絵画等を展示し、地域の人々の語らいの場や、憩いの場として、また、地域を訪れる内外の人々との交流の場として、活用していただきながら、地域の芸術・文化の情報の発信拠点として、少しでも地域の活性化に繋がればと思い、小さいながらも個人美術館の建設を計画したわけです。
しかし私が、資産家でも、実業家でもなく、ごく普通のサラリーマンであるため、
作品の収集に当たっては、かなりの苦労を伴うことは目に見えていました。これ
まで禁煙をし、長年タバコ貯金として貯めてきた貯金を取り崩したり、私の考え
に賛同していただいた画家のもとを訪れては、協力のお願いをし、特別なお取り
計らいをいただきながら、これまで作品の収集を進めてまいりました。
『努力すれば何とやら・・・・』で、これまで多くの画家の皆さんや、仲間が現れ、
これらの人たちのお陰により、作品の収集が進み、小さいながらも私を始め、多
くの人々の思いのこもった美術館の建設計画が、着々と進んでいることに心より
感謝しています。
 このような私の取り組みが聞こえたのが、平成
14年7月にTBS系の九州管内のネットではありま
すが、『窓をあけて九州』という15分の番組で紹
介されたり、地元新聞に大きく取り上げられまし
た。
 私は、『個人として地域に何が出来るのか』
いつも念頭に置きながら、地域の人たちから喜ん
でいただける、小さくても私にしか出来ない美術
館の建設に向け、『夢』に向かって一歩一歩進ん
で行きたいと思っています。
 しかしながら個人の力では出来ないことも多いも
のです、今後も私の考えに賛同していただける仲
間を求めながら、あちらこちらと飛び回りたいと思
っています。是非、多くの皆様のご協力と、ご支援
を要望し、私と一緒になって美術館の建設を目指
してはいただけないでしょうか。


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